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Image by Bundo Kim

​漢方かっさオイルについて

古来からの外治法の知恵を取り入れ、かっさ用オイルを開発しました。

瘀血、水滞、食滞の排出に効果のある漢方精油を配合し、かっさの摩擦に丁度良いテクスチャーに仕上げました。
「瘀血Drainage」「水滞Drainage」の2種類があります。どちらも三毒の排出を目的に漢方精油を配合してありますが、特にむくみが気になる箇所には「水滞Drainage」をお使いください。

日本かっさ治療学会公認かっさ治療院にて施術をされ、症状が改善した後は、ご自宅でのセルフケアによる予防をおすすめしています。

月経痛、頭痛、肩こり、腰痛、むくみなどの予防に、ご自宅でも「かっさ」と「漢方かっさオイル」の相乗効果を感じていただけましたら幸いです。

​漢方かっさオイル開発記

●開発の経緯

 

2012年より「握薬」に興味を持ちました。これは、漢方薬を飲む(内服)ではなく、塗る、身につけること(外服)による治療法、「外治法」といいます。

 

きっかけは、宮崎県の山元敏勝医師の治療を見学中、山元医師が脳血管障害後遺症で腕が挙がらない患者に漢方生薬「麻黄」の入った瓶を持たせたところ、瓶を持っている間、挙がらなかった腕が挙がる。

耳鳴りが止まない患者に「芍薬」の入った瓶を持たせたところ、持っている間だけ耳鳴りが止まる。

などの信じがたい現象を目の当たりにしたことです。

(すべての患者さんに同じ生薬が有効なわけではありませんが、生薬と患者さんの感受性が合致した時に効果を発揮するようです。)

古く日本でも、外服による治療が主流であった時代があり、薬を「服用」するという語源は、薬を身につけたことからきているそうです。

例を挙げると、時代劇で見る、病床の殿様が頭に巻いている紫のハチマキは、紫根という生薬で染めたもので、抗炎症、抗菌、解毒などの効果があるとされるもの。また、女性は紅花で染めた布を腰に巻き、骨盤内の血流をよくする作用により婦人科系の不調を治療・予防していた、等。

 

また、中国最古の外治法(外服による治療)専門書「理瀹骈文」(1864年、清の時代の書)を読むと、様々な症状に対処する軟膏の処方が書かれています。

婦人科系では、月経痛、月経不順、安産、出産を早めたい時、産後、などにそれぞれ使う漢方の軟膏(通経膏、調経膏、固経膏、安胎膏、産後膏)などがありました。

 

「かっさ治療」に使うオイルには、この古来からの外治法の知恵を頂戴し、瘀血、水滞、食滞の排出に効果のある漢方精油を配合しました。

「かっさ治療」と「漢方かっさオイル」の組み合わせ、相乗効果により、更なる効果を生み出せるものと確信しております。

握薬を教えてくださった宮崎県「山元病院」の山元敏勝先生、

配合にアドバイスをくださった「大和漢方センター田辺薬局」の田辺豪先生、

「理瀹骈文」の翻訳をお手伝い下さった「海南マンダリン教育校」の平野天虹先生、

心より御礼申し上げます。

​漢方かっさオイルに
使用した漢方オイル・エキス

​キャリアオイル

​紅花油「Safflower」 

瘀血を除く駆瘀血作用がある。血行を促進し、鬱血を除く漢方薬として用いられている。

生理痛や、産後の腹痛などに効果。

​昔の日本人は、紅花で染めた腰巻をつけ、骨盤内の血行を良くし、婦人科系の調子を整えた。

​ 漢方エキス 

​益母草エキス

「Mother Wort」

‎瘀血を除く駆瘀血作用、血行促進、利尿作用がある薬草として、婦人の産前産後や月経痛などの症状に用いられてきた。

‎欧米でも同じように、マザーワートと呼ばれ、婦人のための薬草とされている。

​ 漢方精油 

ヨモギ油「Mugwort」

もぐさの原料とされるヨモギ。

利尿作用に優れ、体を温め、血流を促進、冷えを改善、痛みを止める効果があるとされる。

​キャリアオイル

​ひまし油「Castor」

トウゴマという植物の種子から作られる油。

日本では昔から解毒作用があるとされ、便秘症、食中毒時の腸管内容物の除去などに用いた。

アメリカ人のエドガー・ケイシーが考案した「ケイシー療法」は、ひまし油を使った温湿布でのデトックス法。免疫力向上、毒素排出促進効果があるとされる。

​キャリアオイル

ハトムギ油「ヨクイニン」

​利尿作用に優れ、余分な水を排出し、四肢のむくみをとり、筋をゆるめる。排膿作用もあり、ニキビやイボをとる薬として、美肌の効果がある化粧品としても用いられている。

​ 漢方精油 

​当帰油「Angelica」

血を補い、血行を促進する養血活血作用がある。体を温め、腸を潤す。月経を整え、安胎作用もある。

当帰の語源は、子宝に恵まれず里へ返された嫁が、当帰により月経を整え妊娠しやすい体になり、夫の元へ「当に帰る」。

西洋でも同じように、「Angel」天使のような子宝に恵まれるという意味を持つ薬草。

 莪术油 

「Zedoary turmeric」

​ 漢方精油 

ガジュツは、ショウガ科である紫ウコン。瘀血を取り除く作用が強く、体を温め、血流を改善させる。冷え症、月経痛・月経不順、腹痛・便秘・下痢など胃腸の不調に効果があるとされる。

姜黄油「Curcuma」

​キョウオウは、ショウガ科である春ウコン。瘀血を取り除く作用が強く、体を温め、血流を改善させ、痛みを止める。胆汁の分泌を促す利胆作用もある。

​ 漢方精油 

​ 漢方精油 

肉桂油「Cinnamon」 

一般に「シナモン」として知られ、薬にも香辛料にも使われる。血流を促進し、体を温める作用、発汗作用、利尿作用、整腸作用、抗炎症作用等がある。

また最近では、シナモンに含まれる成分に毛細血管の修復を促す効果があると注目されている。

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